当院ならこうします！

削る必要のないむし歯の場合

虫歯は初期の段階では溶けた部分が元にもどります。
この現象を再石灰化と呼びます。
酸によって歯が溶け始めるとき、歯の表面ではなく歯の中から溶けてゆきます。
歯の表面にあるエナメル質は主にカルシウムとリン酸からできていて、このカルシウムが酸によって溶け出します。
しかし唾液中にはカルシウムがあるので、そのカルシウムが歯の中に入り込んで溶けた部分を埋めてゆきます。このように歯は溶けたりと戻ったりを常に繰り返しています。

削って詰め物をする必要がある小さなむし歯の場合

砂糖を頻回に摂取したり、歯を磨かないと虫歯が進行します。
虫歯が大きくなってくると表面のエナメル質が割れてしまい大きな穴になってしまいます。
この状態になるともう治ることはありません。大きな穴があいてしまった後は削って詰める治療をします。
むし歯がまだ小さいうちはむし歯の部分を削り取り、その部分にほぼ同じ色のレジンという合成樹脂を詰めます。
前歯で審美性が要求される場合や、むし歯の穴が小さいときには、レジンが多く用いられます。また特殊な光を当てることによってレジンが固まりますので、口の中で直接レジンを詰めて固まらせることができます。一般的には一回の治療で終了します。

詰め物やかぶせ物を口の外で作る大きなむし歯の場合

むし歯がある程度以上大きくなってしまうと、その穴に直接詰めることが難しくなります。そうなると、歯の型をとり、その型に石膏を流し込んで歯の模型を作製します。この模型を使って金属などの詰め物やかぶせ物を作り、それを歯に詰めます。

むし歯の範囲が歯髄まで到達してしまった大きなむし歯の場合

むし歯が歯髄まで到達してしまった場合や細菌が歯髄に感染してしまった場合は、歯髄を除去（抜髄）する必要があります。
「神経を抜く」という言い方をよくします。
歯髄の治療は、歯髄だけではなく歯髄の周りにある感染した象牙質も含めて針のような器具で歯髄の入っている穴を削り取ってゆきます。
その穴にゴムや水酸化カルシウムを含む材料を詰めて、再び感染が起こらないようにします。